おまけ(刑部真芯作品との出会い)
1年ほど前のことです。
友達の結婚式の帰り、書店に立ち寄った私は、何気なくコミックコーナーに向かいました。
その書店ではおすすめコミック(続き物)の第1巻のみがビニール袋から出され、試し読みできるようになっていました。
しばらく遠ざかっていたフラワーコミックスの棚の前に、北川みゆきさんの「罪に濡れたふたり」(以下・罪ふた)が置いてあり、「ひさしぶりだなぁ」と思いながら手に取りました。
読み進めるうちに夢中になってしまい、そのとき既に6巻か7巻くらいまで出ていたと思うのですが、全部買うことに決めました。
そしてその近くに、刑部真芯さんの「禁断」が置いてあったのです。
1巻ものだったのでビニール袋はかかっていましたが、退廃的な雰囲気の表紙に魅かれ、また裏面の簡単な作品紹介を見てみると、何と「夜毎あなたは私を抱く・・・・」などという文字が・・・・!
すっかり少コミのまんがに疎くなっていた私は、「えー、少女まんがでこんな内容のお話がでてきたの・・・・!?」と、軽い驚きを感じました。
全く初めて見る作家さんで、絵柄も表紙だけでは推し量れません。
でも中を見てみたい・・・・!という気持ちが強くなり、どうせ「罪ふた」を何冊も買うわけだし、1冊くらい失敗してもたいしたことないや、と思い、結局購入したのです。
帰宅して「罪ふた」を読み終えた私は、「禁断」の扉を開けました。
てっきり耽美系のクセのある絵柄だと思い込んでいたのですが、意外や意外、可愛い女の子、セクシーな男性キャラ・・・・、かなり私好みの絵でした。
お話のほうも想像以上です。
源氏物語ばりに、貴公子(←古っ(^^;))毬也が、幼く美しい天涯孤独の萌子を引き取り、愛情と肉欲の赴くままに抱き続ける・・・・。
何か巷でもいろいろ評されていたようですが、私にとっては、少女まんがの常識と言うか、タブーをあっさり超えた衝撃的な作品でした。
一応私も大人ですから、もっとすごい性描写や鬼畜系な作品を目にしたことはあります。
けれども、この正統派少女まんがの絵柄でこういう内容のお話を発表するというのは、すごいことだな、と素直に感心したのです。
翌日には、もう一冊の単行本「SEXとキスと切なさの間」を買いに走りました。
正直、ちょっとタイトルが恥ずかしいのと、表紙イラストがあまり好みではなかったので、大丈夫かな、どうしようかな、と躊躇しましたが、この人の作品なら大丈夫だろうと思い直し、買うことにしました。
こちらも初期作品集のわりには、なかなか魅力的でした。
短編ラブストーリーが数本入っているのですが、これらの作品の中に、ずっと以前から私が考えていた小説のあらすじとダブる描写があったので、驚きました。
(あ、当然刑部さんと私には何の接点もありません(^^;))
もちろん刑部さんのストーリー展開の方が自然だし面白いのですが、「ああ、何だかこの人と私の感性は似ているところがある」と勝手に思い込んでしまったのです。
最近の作品でも私がいくつかストックしている小説のアイデアと似たものがあって、ますますその感が強まりました。
話は戻りますが、刑部さんの最新作と「罪ふた」の続きを見たい!と思い、「少コミCheese!」を買ってみることにしました。
そして私は「欲望と恋のめぐり」に出会うことができたのです。
初めて読んだのは、室伏と米の章からです。
どうやらこのふたりは主役ではないらしいことはわかりましたが、オムニバス風というか、読みきり連載形式だったこともあり十分楽しめました。
若さゆえの衝動(^^;)・・・・的な部分も散見されますが、やっぱり絵柄に負うところが多いのかな・・・・、本来ワキ役な人物たちでも魅力的で、主役がはれてしまうのです。
基本的に毎回殆ど出てくる濡れ場(笑)も、すごくドキドキしてしまいますし・・・・。
とにかくツボにはまった〜という感じです。
単行本も何度も読み返して、Cheese!も何か月分も取っておいたりして(^^;)
我ながら「どうしちゃったかなぁ」と思うほど、刑部真芯さんの作品を愛してしまいました。
勢いでサイドまで書き始めてしまって、内容はアレですけど(笑)、とにかく楽しいです。
ここをご覧の方、良かったら原作を読んでみて下さい。
好き嫌い分かれるかもしれませんが、私は好きなんです。この世界が。
刑部さんの作品にシンパシーを感じつつも、私も突き抜けて独自の世界を拓けたらいいなぁと思います。
絵はお下手なのでとても描けませんが(文章もですが(^^;))、しばしこのサイドストーリーたちにお付き合いいただけたら嬉しいです。
管理人・mana
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