包み込むように

ただ触れただけで
零れ落ちる花びらのような

舞い降りてすぐに溶けてしまう
淡雪にも似た儚い微笑み

どれだけ心を隠してきたのか

折れそうな翼を必死にかばうように
ふるえていた


もう痛みをこらえなくていい
おまえの居場所はここにある


もしも涙が止まらなければ
俺の胸で泣けばいい

おまえを傷つけるすべてを
許しはしない


もしも笑ってくれるのなら
俺だけに向けて欲しいと
願うのはわがままか

おまえと出会ってはじめて
知ることができた

誰かを想う
気の遠くなるような
よろこびとせつなさを......

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